【完】青春PLAYBALL!!
「甲子園出場して優勝したら、また一緒に野球してくれるんじゃないかってそう思ったんだ。だから、私が甲子園で優勝したいのは、また三先と一緒に野球をしたいからなんだ」


柚の言葉を聞く度に確信する。


「やっぱりお前三先のこと好きなんだな」


柚は何も言わずに俺を見つめ、ゆっくり頷く。


「不純だよね。だから私木波の言葉嬉しかったけど、申し訳なかった」


「・・・・・・」


「ごめんね、木波付き合わせちゃって」


柚は立ち上がると、雨がまだぱらつく外に、扉を開け出て行った。


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