【完】青春PLAYBALL!!
「木波、キャッチボールしよう」


昼食後いつものように、俺をキャッチボールに誘う柚。

修平とまもりはいつものように、俺たちを見送る。


何も変わらないつものこと。


『ごめんね』


あの言葉はどこに行ってしまったのだろうと思うほど、柚も変わらない。


外に出て、周りの声が聞こえなくなる。

柚の後ろから横に並ぶように、大きく一歩を踏み出す。


「あのさ、昨日のことなんだけど」


急に横に出てきた俺にビックリしたのか、柚はピタっと足を止めた。


「あ、ああ・・・昨日三先が好きだって言った事?あれは忘れて」


柚は真っ赤になりながら俯いた。


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