【完】青春PLAYBALL!!
「木波すごいね。5時30分!目標達成だよ」


柚はピョンと自転車から飛び降りた。

その勢いでフラフラと自転車が倒れそうになる。


「おっお前、勢いよく降りるなよ」


太ももがガクガクする。


「明日は学校で待ってろよ。もう無理。限界・・・・・・」


「毎日続けたら体力つくと思ったのに・・・・・・」


「そしたらしばらくは、ここで朝練終了だな。もたねえって」


俺の体の至る所から汗が噴き出す。

体がどんどん熱くなる。


俺はたまらずシャツのボタンをはずし脱いだ。

柚がタオルを広げ、うちわのように仰いでくれた。


「ごめんね、木波」


柚の言葉で、疲れでイライラしていた自分に気づく。


< 81 / 408 >

この作品をシェア

pagetop