【完】青春PLAYBALL!!
いつものように自主練を終え、修平と二人で部室で着替えていた。

着替えのスピードがやけに早い修平。


「修平?お前何そんなに焦ってるの?」


「え!?いや、別に焦ってないけど」


そう言ってわざとネクタイをゆっくりと結びだす修平。


「ふうん・・・・・・」

俺はそっから突っ込まなかった。

修平のことだからしばらくすれば、我慢できなくなって喋ってくるだろ。


「・・・・・・ああ!尚哉聞いてくれる!?」


修平はそう言ってまたセカセカとネクタイを結び出した。


やっぱりね。


「もう、バスまでの時間もったいなくてさ!俺ちょっとでもまもりちゃんと話したくてたまんないんだよ」


「へえ。なんとなくそうじゃないかとは思ってたけど。何?好きなの?」


「うん、なんだろうな。俺生まれて初めて胸がキュンってしたんだ」


真剣な顔をして可愛らしい台詞を言う修平に、俺は思わず吹き出し笑いをしてしまった。


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