純白の翼
「…何で、上条だけ、記入が少ないんだ?この資料。」

「早乙女さんの場合、小さい頃から管理されたせいで、ある程度までの情報が必然的に流れてしまった。
だが、彼女まで同じ事にするわけにいかないだろう?
能力のバリエーションとしては、彼女の方が上回るんだ。
こんな便利な存在が、国に漏れたらどうなるかい?」


全てを悟った。


僕と、この子は似ているのだ。
「君や、早乙女さんみたいな人を増やすわけにはいかないんだよ…。」

三善は、小さく呟いた。
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