純白の翼
もう何から突っ込んでいいのか分からない。
ってか、何で僕は此処に居て………

「…………っ、何で此処にお前らが居るんだ!?」
「反応遅くね?」
寝起きとは言え鈍すぎる彼に、零は思わず素になる。
「遅くね、とは何だ!」
「君に敬語使う必要があるのか疑問を感じてきたよ…」
「止めろ!キャラが崩壊する!」
「ふん、今更じゃないか。」
第一印象以上に厄介な性らしい狐は、ああ言えばこう言うといった調子。
(掴み処がないと言うか、…畜生、僕はこういうのは嫌いだ!)
「俺も嫌いだ。」
「心読んだ!?」
ぎゃあぎゃあ口論をする二人に、唯が困ったように言った。
「あの…、ご飯できました…」
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