王国ファンタジア【雷電の民】
すり鉢状の地形

住居とおぼしき円錐状の建物。

中心の広場らしきところから放射状に伸びる大通り。

その一本は俺の足元まで延びている。



(ここが…雷電の民の里!)



ふと振り返れば、そこには広大な雲の海が広がっていて、さっきの霧は雲だったのだと知る。

(俺は雲の上まで登ってきたのか…)



思わず感動に打ち奮える俺に、この神秘的な光景には似つかわしくない陽気な声がかけられた。


「おりょ?お客さんか?」




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