王国ファンタジア【雷電の民】

side 使者


………。

…………………。





パチパチという音に意識が浮上する。完全に目が覚める前に、周囲の気配を探る。

気配は一つ。

それが、見知った気配だということを確認して目を開けた。



こじんまりとした部屋にはテーブルと椅子が一脚。

部屋の奥に備え付けられた暖炉には暖かな炎が揺らめき、その前に置かれた椅子には人影があった。



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