王国ファンタジア【雷電の民】

兄ちゃんから勅命の令状を受け取った後、わしは部屋を出た。階段を上がり、バルコニーに出る。

風は相変わらずビォオオビォオオと音を立てている。里の中では風はマシやけど、その分音はよう響く。

ああ、どっかで雷が落ちたな。あの力強い音を聞くと安心する。





さて、考えとっても始まらん。必死の思いでこの里にたどり着いた客人の為に、一肌脱ぐとしようか。





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