王国ファンタジア【雷電の民】
最初に会った時と同じくフードを目深に被っている。そして口にはいつものようにキセルをくわえていた。


「お待たせ。」


「武器は…?」

「こいつがあるから大丈夫や」
とキセルを口から離してケラケラと笑った。なおも疑わしげに見つめる俺。と、次の瞬間目の前に電撃の球が出現した。彼女が手に持ったキセルをひとふりすると、その球は俺の右側の床に叩きつけられ消滅した。

「成る程」

「ん。さあ、行こうか」





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