王国ファンタジア【雷電の民】
思いつきSS
試練…?
王都に無事到着し、一先ずバシラスの家に逗留することになったクラウン。
ある日の昼下がり−
「雷電の里にたどり着くには、彼らの課す試練を乗り越えなければならなかったのだな」
ふと、しみじみとそんなことを呟いたバシラス。
「…あ〜。あれな…」
ちょっと挙動不審なクラウン。額には冷や汗が浮かんでいる。
「どうかしたのか?」
「いや…うん。兄ちゃん、ようアレ乗り越えられたよなァ」
「君は知って…まあそりゃ知ってるよな」
「…」
遠い目をするクラウン。心なしか顔色が悪い。
「どうした。顔色が悪いぞ、大丈夫か?」
「あ〜いや。うん。ちょっと思い出したくないこと思い出してな」
「俺は、何か嫌なことを思い出させてしまったか」
「ちゃうちゃう。いや、昔あのトラップに挑んだことがあって…」
「なんでまた」
「ただの好奇心。後でめっちゃ後悔したけどな」
といってクラウンはちょっとため息をついた。
「もう…そうやな120年ぐらい前やけど、麓から里に登る道に色んなトラップが仕掛けられてるて聞いてな。アスレチック感覚で挑戦したんや。そしたら」
と彼女はぶるっと体を震わせた。
「矢は飛んでくるわ、岩は降ってくるわ何やらでもう散々でな。結局落とし穴にはまるいう物凄いべたな終わり方したんや。しかもその落とし穴底が無くてな。水路へ真っ逆さまや。んで、流されてようやくため池みたいなとこに流れ着いて陸に上がったら『残念!また来てね☆』って看板や…」
ふふふ〜と遠い目をして笑うクラウンはかなり怖かったらしい。
「しかも」
おや、まだ続きがあるようだ。
「後でトラップについて長に聞いてみたんや」
拳を握りしめるクラウン。
ある日の昼下がり−
「雷電の里にたどり着くには、彼らの課す試練を乗り越えなければならなかったのだな」
ふと、しみじみとそんなことを呟いたバシラス。
「…あ〜。あれな…」
ちょっと挙動不審なクラウン。額には冷や汗が浮かんでいる。
「どうかしたのか?」
「いや…うん。兄ちゃん、ようアレ乗り越えられたよなァ」
「君は知って…まあそりゃ知ってるよな」
「…」
遠い目をするクラウン。心なしか顔色が悪い。
「どうした。顔色が悪いぞ、大丈夫か?」
「あ〜いや。うん。ちょっと思い出したくないこと思い出してな」
「俺は、何か嫌なことを思い出させてしまったか」
「ちゃうちゃう。いや、昔あのトラップに挑んだことがあって…」
「なんでまた」
「ただの好奇心。後でめっちゃ後悔したけどな」
といってクラウンはちょっとため息をついた。
「もう…そうやな120年ぐらい前やけど、麓から里に登る道に色んなトラップが仕掛けられてるて聞いてな。アスレチック感覚で挑戦したんや。そしたら」
と彼女はぶるっと体を震わせた。
「矢は飛んでくるわ、岩は降ってくるわ何やらでもう散々でな。結局落とし穴にはまるいう物凄いべたな終わり方したんや。しかもその落とし穴底が無くてな。水路へ真っ逆さまや。んで、流されてようやくため池みたいなとこに流れ着いて陸に上がったら『残念!また来てね☆』って看板や…」
ふふふ〜と遠い目をして笑うクラウンはかなり怖かったらしい。
「しかも」
おや、まだ続きがあるようだ。
「後でトラップについて長に聞いてみたんや」
拳を握りしめるクラウン。