奏
あいつは受かったんかな。
ふとあいつ…あきを捜して
笑顔で友達と話してる姿を見つけた。
まあ..落ちてるはずないよね。
背の高いその姿を
見つめていると
不意に目が合った。
「…あき、受かってた?」
「うん。鈴華も608番、ちゃんとあったな」
「2人とも受かって良かったよね」
そう言って笑いあう。
眩しい笑顔が目に焼き付いた。
私達はこの春
この学区で1番偏差値の高い
進学校に合格が決まった。