SKY
「春磨君。待たせてごめんな」


急いで来たのか肩で息してるエリ。


「急がんでも俺は逃げんで(笑)」


「そんなんじゃないって~」


しばらく2人で他愛も無い話をして盛り上がってた。


「そう言えばな~うちの店にアオイって女が居るんやけど、あの子ムカツクねん」


エリから出たアオイって言葉。


興味深々です俺!!


「そうなんかぁ?その子は歳いくつじゃ?」


「20歳って言ってたで」


麗奈も今は20歳じゃ。歳は同じだな。


「ほぅ・・・で、何がムカツクんじゃ?」


「あの子・・・ママと仲良いねん。元々女の子1人辞めてしもーて代わりにママがアオイって子を連れて来たんよ。それでなぁ~~2週間しか店に来ないって言ってるんだけど、明日でサヨナラなんだけど・・・その2週間で私のナンバー抜いたんだよ?ムカツクでしょ!」


・・・。


それは嫉妬なだけか?


女の世界は俺には分からん・・・


「そ~かぁ。そんならアオイって女は相当ベッピンなのかぁ?」


「ベッピン??全然や!私のがええ女や!顔も体も私のが上や!!何でアオイに抜かれるのかが分からん」


興奮状態のエリは一気にグラスの酒を飲み干した。


「ほぉ・・・そんなら明日、そのアオイって女を拝んでみるかのぅ」


「何やソレ!!私を指名してくれんの??」


「ちょっと拝むだけや!ちゃんとエリも呼ぶがな!」


むくれて口を尖らせてるエリ。


顔は可愛いけどな・・・中身は好かんなぁ。
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