SKY
サトシのオカンから状況を聞いてすぐ言われた病院へ向かったんや。


サトシは家に帰ってる途中車でカーブを曲がり切れなくてそのままガードレールに突っ込んだらしんや。


死んだらアカン!!


サトシ。死んだらアカンで!!


部屋着に着替えてた俺はスエットにサンダルで自分の車で飛ばして行ったんや。


病院の玄関前に適当に止めて院内を走り回ったんじゃ。


白衣を着てた先生らしき人が居たからすがってサトシの居場所を聞いたんや。


「どこや?サトシはどこじゃぁ~??」


先生に連れられて来た所は・・・


「集中・・・治療室??」


なんでや?


なんでこんなとこにおんねん!


「春磨~。よう来たな」


冷静に俺に話しかけたサトシのオヤジだけどな、目に涙が溢れてたで。


どうしてオヤジは泣いてるんや?


「サトシは?大丈夫なんすよね?」


ガラス越しに見えるサトシの姿。


痛々しい体が手に取る様に分かった。


体中にいろんなもんが付いてて・・・見てて苦しかった。
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