SKY
「お世話になります」


まだ開店前の店。


ポツリポツリしか人が居なくて、カウンターから出てきた支配人らしき人物。


「マサキの紹介の野郎か?」


「そうっす。春磨です」


「カケルです」


「なかなか、ええ男やんけ。これなら乗り越えられそうや(笑)」


思ってたホストクラブとは中身は違って(汗)


ギラギラしてる店内かと思えば、シックで落ち着いた感じだった。


「名前は決めてあるんか?」


「一応決めました」


「ケンゴとアオイですけどダブリますか?」


「いや。大丈夫や」


店の中の説明やら、仕組みを教えてもらったけど・・・頭に入らん(笑)


「やりながら覚えればええ」


支配人の祐二さんはそう言って中へ消えた。


俺等に仕事を教えるのはすげぇー年下のヒカル。


ただ今、21歳やて!!


「ちなみに今俺がNO1ですからっ!」


・・・まじかい!


俺とカケルは顔を見合わせて苦笑い。


レベル低っ!!


野球少年か!って突っ込みたくなる様なスポーツ刈りの頭に幼さ残る顔立ち。


不細工じゃないけどかっこええとも思わんかった。


男のかっこええのと女から見るかっこええは大分誤差があるかもしれんな(笑)
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