SKY

俺とカケルが売り上げた分は店の再建費用に回してもらうんや。


金が欲しくて働いてたわけじゃないし。


この仕事のせいで逆に俺は麗奈と一緒におられんし。


本業の仕事じゃ、寝不足で支障出まくりだし（汗）


ちょっとはこずかいでもらうけどな（笑）


契約期間まであと一週間。


俺等の代わりの男なんか見つかるんやろか？


「さっぱりやな？」


「ほんま。このままじゃ･･･辞めれんかったり？」


「それ、困るわぁ」


俺、最悪、弟売ろうかと思った（汗）


せやけどまだ17やねん。


いくらなんでも無理やな（笑）


さて･･･今日も男引っ掛けに出るかぁ。


今日は駅広場まで足を運んだ俺とカケル。


しかも週末。


人で賑わうこの小さい街で夜王目指す野郎はおらんかぁ？


「アオイ、発見！！」


「ケンゴもおるやん？」


駅前の喫煙所で煙草を吹かしてたら、velvetのお客と遭遇。


「今日は店くるんか？」


「アオイがちゃんと相手してくれんなら行ってもええで（笑）」


「それは保障できへんなぁ」


「あのなぁ･･･おべっかでも相手するってホストは言うもんやで？」


「ホストやないもん～」