SKY
「プレゼント残念やったねぇ・・・」


「あぁ・・・」


「今日は、これから彼女んちに行くんやろ?物が無ければプロポーズなんかできんよなぁ?」


「・・・・・・」


「まだ、結婚せんやろ?春磨君」


「うっさい。さっさと食べろ!」


パスタをフォークでクルクルやってるレイナにイライラし、つい大声をあげてしまった俺。


「時間や。悪いが俺は先に帰るで」


俺は立ち上がって会計を済ませ1人外へ出た。


駐車場の道のりを歩いていると、後ろから腕を掴まれた。


「待って。ちょっと待ってよ」


息を切らしたレイナの姿。


「真っ直ぐ彼女んちへ行くん?」


「はぁ?関係ないやろ」


「一応、忠告や。着替えてからがええよ。香水。匂い付いてるかもしれんから。こんな日に喧嘩なんかできんやろ?彼女以外の女と彼女の誕生日にいたなんて知ったら大変やもん」


「・・・・・・」


何も言わずに俺はそのまま駐車場へ向かったんや。
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