SKY
俺、最悪や。


レイナの言葉鵜呑みにし、自分の家へ帰ってきたんや。


俺、麗奈に会えん。


会いに行かれへん。


自分がした事が情けなくて、会いにいけんかった。


頭冷やすのに、風呂でシャワーを浴び・・・


何度も風呂場のタイルを殴った。


風呂を出ると俺の携帯が光ってて、麗奈からメールがきてた。


< まだ仕事かぁ?ご苦労さん。焦らず急いでこいよ! >


返すのもどう返していいか分からずそのまま。


そのまま・・・時間だけが過ぎていった。


過ぎて過ぎて・・・麗奈の誕生日が終わってもうた。


いつの間にか寝てしまった様で携帯の着信で目が覚めた。


相手は・・・麗奈。


「・・・もしもし」


< 昨日はどないしたん?ずっと待ってたんやで? >


「・・・昨日・・・なんか、あったっけ?」


とぼけるしか・・・ないと思った。


傷つかせても・・・


< はぁ?何それ!あんた最悪や・・・うちがどんだけ春磨を待ってたか分かってない。もう知らん! >


泣かせてもーた。


当たり前や。


「ちょっと待ってろ!すぐ行く」


俺の言葉を最後まで聞く前に通話は麗奈によって強制終了された。


急いで車に乗り込み麗奈の家へ向かった俺。
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