SKY
別れたいって言ってるけど、大好き。


麗奈が変わってなかったのがいけなかった。


麗奈自身の自己満足。


俺が悪いのに、俺を責めなかった。


自分が悪いって。


自分を悪者にしてまで俺との別れを選んだ。


「分かった。そこまで言うなら、別れよう」


「・・・ごめんなぁ。わがまま聞いてくれてありがと」


俺は、今までだって今だってこの先だって、


傍にいれなくても、お前を想う。


そして、幸せになれ。


「最後に、春磨に触れていいかぁ?」


「いいで」


お前のぬくもり、俺は忘れない。


何度も繋いだお前の小さな手。


何度も撫でたお前の柔らかい髪。


何度も抱いたお前の白い体。


何度も重ねたお前のサクラ色の唇。


何度も俺が愛を囁いたお前の耳。


けして消えない、俺の愛。
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