SKY
「たまたま、見つかってもーた。第一・・・今更大樹に会うなんて思ってもみーへんやろ?」


「とりあえずこの場から離れるぞ」


麗奈を抱き起こし俺の車に乗せ、麗奈の車をカケルが運転し、俺の実家へ走らせた。


「何で、逃げんかった?」


「逃げらんねーよ。逃げても、追いかけてくる」


どれだけ時が経っても、麗奈が大樹に対する憎しみは変わらない。


もちろん俺だってアイツは憎い。


だけど・・・無茶はイカンやろ。


「しかし・・・うちも歳やなぁ~。このぐらいでへばって・・・ちゃんと体動かしておかんとダメやなぁ(笑)いたたたぁ・・・」


そんな問題ちゃうやろ!


俺の実家へ着き、駿の部屋に皆集まった。


「麗奈、そのまんじゃあかんからとりあえず俺のジャージ貸すわぁ!」


「そやな。おおきに!」


「一人じゃ着替えられんやろ?こっちの部屋にこいや!」


麗奈を隣の部屋へ呼んだんやけど・・・


「大丈夫や!」


「どこ怪我してるかわからんし。いいから来いちゅーねん!」


「ったく・・・悪いけどあんたとヤラシイ事する気力なんかないからな!」


「分かってるがな(笑)」


傷だらけの女を抱くほど落ちぶれちゃいませんって(汗)






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