SKY
とりあえず、着替えついでに上着を脱がせると・・・


「・・・ヤバイで腹。相当やられたんか?」


麗奈の腹回り赤く熱持ってた。


しばらく経てば・・・紫色に変色してしまうやろって程や。


「お互い手加減ちゅー言葉知らんからなぁ。腹がヤバイなら背中も相当やろ?」


首が痛むのか、押さえながら自分の体を見る麗奈。


そんな麗奈を思わず力強く抱き締めた。


「すまん。ほんまにすまん」


「なんで、春磨が謝んねん?」


「守ってやれんかった。またお前を傷だらけにしてもーた」


悔しくて・・・情け無くて。


俺の目から無意識に涙が零れた。


「傍に居るだけが守るって事とちゃうで。うちの背中にはいつでも春磨がおんねん。そやから今日だって大樹にめげんと向かっていけたんや。だから責めんでええ」


俺は麗奈の一言一言で守られてる。


何一つ返せる事なく・・・。
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