SKY
ほんとはな。麗奈は浴衣着てるからな・・・。


時代劇のような・・・帯をさらってな『あ~~れ~~』ってヤツやりたかたんじゃ(笑)


けどな麗奈の涙を見るのは辛い。


「ごめんなぁ。無理言ったな」


俺は麗奈のおでこに軽くキスしたんや。


体を退けようとしたけどな麗奈の腕が俺の首に巻きついて退けんかった(汗)


「どないしたん?」


麗奈はそのまま俺を抱き寄せて耳元で言いよった。


「春磨ぁ。好きやで。春磨ならいいで・・・」


「いいでって・・・お前分かってるんか?」


「分かってるで」


そう言う麗奈の腕に力が入ったんじゃ。


「俺が怖かった事忘れさせたる。お前の黒い記憶を消したる」


俺は麗奈を抱いたんや。


けどな・・・泣いてたわ。


泣きながら俺に好きやって言ってくれた。


「痛いか?コワイか?」


「違う・・・春磨を感じて泣いてるんや。嬉しくて泣いてるんや」


麗奈。お前はマジでいい女や。


お前は俺の傍に居る時だけ女でいたらええ。
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