SKY
「春磨ぁ。レイナを抱いてや」


俺は返事もせんとレイナにキスしたんじゃ。


それ以上話せないようにな・・・。


キスだけじゃ済まんかった。


俺は麗奈を裏切ったんや。


麗奈以外の女を抱いてしもうたんや。


「春磨ぁ。レイナを春磨の女にしてや~」


レイナは俺に抱きついて言ってきたんや。


「お前は俺の女じゃないんや。今日のは間違いや。すまんなぁ。帰るな」


寒空のした煙草を吸いながら歩いたんじゃ。


煙草が吸い終わる頃俺の携帯が鳴ったんや。


着信は麗奈や。


「もしもし?」


「春磨ぁ~~~。大分熱下がったで(笑)折角のバレンタインなのにごめんなぁ~。会えんで寂しいかぁ?」


「もちろん寂しいで。会いたくて会いたくてしゃーないなぁ」


「そうかぁ!春磨はかわええなぁ!(笑)また電話するなぁ!」


麗奈の声が愛しくて。自分がした事が情けなくて。


傍の塀を思いっきり殴ったんじゃ。


何度も何度も殴ったんじゃ・・・。


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