SKY
「カケルとヨッシーに飴もらったで。しかも一個や。いくらうちがチロルチョコ一個だからってもっと豪華に返せってなぁ!」


「ははっ。そっかぁ。まぁええやんけ。その分俺が返したるわ」


「春磨もどうせ飴玉1つにあとは愛情で~とか言うんやろ?」


「そやな。綺麗な飴玉買ってきたで(笑)」


俺はポケットからさっき買ったばかりの小さな箱を取り出し、麗奈に渡したんや。


「・・・やけに仕込んでるなぁ?これに飴玉1つ入ってるとか?」


「さぁ?どうやろ。開けてみぃ!」


ゆっくりリボンを外して俺の顔を一度見て箱を開けた麗奈。


「・・・なっ!!有り得ん。何やねん?これ!」


「俺の気持ちやで(笑)」


「気持ちって・・・何でや?」


「ええから」


俺は箱から指輪を取り出し、麗奈の左手を取った。


薬指にはめる前に、


「こっちはまだやな」


そう思って麗奈の右手薬指に指輪をはめた。


「春磨。ありがとう。ほんまにありがと」


指輪、突き返されんで良かったわ(笑)


「しかし・・・高そうやな。無理したんとちゃうか?」


「大丈夫やで。気にせんとずーとはめてればええ。ちなみに真ん中の石はダイヤやで(笑)」


「はぁ??見栄張るなよ?」


「いやいや・・・0.08カラットの本物やで」


「・・・そう言う事にしといてやるよ」


・・・まったく信じてもらえてません(涙)


「・・・ってかこの指輪、ブカブカやで(笑)」


・・・9号買ったのに。ユルユルって(汗)








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