SKY
「・・・春磨。何か・・・ごめんなぁ?」


「何がや?」


「潤ちゃんに会いたく無かったやろ?」


「まぁ・・・麗奈がはっきり断ってるとこ見たし、もう勘違いせん」


俺の事、男の前でちゃんと彼氏や!って言ってくれたし。


俺以外の人からのプレゼントも要らんって言ってたし。


それだけで十分や。


「潤ちゃんは近所のお兄ちゃんなんや。春磨の1つ上やで」


「・・・タメか、麗奈と同じかと思ったわ(笑)」


「小さい頃から仲良くてな。でも最近、しつこいんや。春磨の存在を知ってから潤ちゃん、怖いんや」


「告白でも・・・されたんか?」


「それは無いな。うちの事なんか子供としか見てないから」


「・・・怖いって何や?」


「たまに夜中に部屋に来るんよ。最近はオカンと寝てるからええけど。初めは焦ったわ」


それって・・・ヤバイんとちゃうの??


「何かされたんか?」


「されん。何もされて無い。けど・・・潤ちゃんが分からんくて。最近は潤ちゃんを避けてるんけど、それでもしつこいねん。どうしちゃったんだろ?」


・・・それって、潤ちゃんは麗奈が好きって事では?


「しばらく・・・俺んちに居るかぁ?」


「・・・いやや。」


ぐさっ!!


即答で返すな。


それから様子を見てたけど、ホワイトデーの日から男が麗奈の周りをウロチョロする事は無くなったらしい。


やっぱり俺のメンチが効いたのかぁ(笑)



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