ロンリネス
壁はクリーム色で、カーテンはオレンジで、カーペットは白のふわふわ。
勉強机もあって、白の小さい丸いテーブルもあって、オレンジが主のベッドもある。
『…栄一さん……』
「ん?」
これ…
これ……
『ありがとうございますッッ!めっちゃうれしいです!!』
家に住まわせてもらえることになって、部屋までくれて、しかもセッティングしてあって…
こんなによくしてくれるなんて…
『本当にありがとうございます』
「いやいや。かんつーか、…可愛い妹ができる気分だったし?」
栄一さんはテレているのか、頬を赤らめてぽりぽり掻いていた。