ロンリネス
『あ、ありがとう……ございます』
「敬語なんていらないよ。あと俺のことは栄介で」
『あ…うん』
「じゃ」
栄介はそう言って自分の部屋に入った。
…………。
なんか一方的だったな。
栄一さんと電話したときみたいだった≪笑
でも……
第一印象とちょっと違った。
栄一さんと同じ黒髪が、栄介は少し天パが入ってた。
そしてやっぱり、栄介も優しい。
雰囲気も優しいし、話し方も優しかった。
リビングでの色っぽい声は気のせいかな…?
そう思うほどの、穏やかな声だった。