小悪魔なようせいさん
「佐倉先生!」

佐倉先生が戸から体を乗り出して琴さんに大声で叫んでる

・・・・あ!佐倉先生というのは、この病院の医師でお父様の側近的な感じでいつもお父様の近くにいるの。腕も一流といわれてるらしいんだ。
・・・そして琴さんと仲がいいんだ。
ほらケンカするほど仲がいいってよく言うし・・・・・。

「もうそんな時間ですか?まだでしょう??」

「とっくに終わってるっつ~の!!何回もアナウンスで呼んだんだぞ!!」

「え!?きずかなかった・・・・。い、今行きまーす!」

「琴さん!!」

「あ!ごめん!あやめちゃん。ちょっとの間遊んでてくれない?」

「う~~~!すぐに戻ってきてね?絶対ね!」

「うっ・・・うん、なるべくね?」

「絶対!」

「で、できたらね。じゃ、じゃ~ね!」

「早く戻ってきてよ~~!」

「なるべくね~!」

あ~ぁ。行っちゃったよ・・・
あ!佐倉先生に怒られてる!
あ!ファイルで頭を叩かれた!角で叩かれたみたい・・・イタそ~・・・・
お?琴さんも反撃か?
よし!いけ!あ~ぁ無理だったか・・・
でも琴さんなんか楽しそう・・・・・佐倉先生も・・・
二人で並んで歩いて行っちゃった。

・・・・暇だなぁ。
あ!雪だるまでもつくろうかな??
よ~っし!作るぞ!

20分後・・・・

「うん!なかなかいい感じ!あとは顔の部分だけか・・・・」

まわりを見渡してみる・・・・
顔のかわりになるものは・・・っと・・・・み、見つからない・・・・・
こんなにみつからないもん?普通なんか見つかるはずなのに・・・・・

「おい!これなんかどうだ?」

「は!?」

今声が聞こえたような・・・・
まわりには誰もいないし・・・
き、気のせいよね・・・・

「ひで~な・・・気のせいじゃねぇぞ?」

「え!?」

まわりを見渡す。だれもいない。
でも、確かに声は聞こえたし・・・・・・・
な、なんか怖くなってきた・・・・・・

「怖がる必要はねぇぞ。」

「ぎゃ~!」

怖い!に、逃げよう!動かん・・・

「ぎゃはははははははは!何?腰抜かしてんの?うけるわ~!おい!うえだ!う~え!」

恐る恐る上を見上げると・・・・・・・
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