左手の指輪とあなたの隣

ガラッと
ドアが開いた。


『おっ!今日も高倉が一番乗りかっ』

『はいっ。また先生二番乗り~』

私は、“良い生徒”を
演じる。
あなたを困らせないように。
私の気持を
気づかせないように。

『俺だって忙しいんだよ!』




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