星に願いを
「……すごい…」

感嘆の思いで靴が、ジャリ、と小石を踏み締めた。

見上げた先にはただ一面の夜空。

本当に大都会なのかと疑う程、君の瞳みたいにキラキラ瞬く星空だった。

『誰かが宝石箱をひっくり返したようだ』、とは良く言ったものだ。

星達の舞踏会。

ステンドグラスのような光が網膜を抜けて、点滅を繰り返す。

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