【短編】負けず嫌い
「だからホントに悪かったって……」
そう言っておれは俯いた。
すると茅捺はおれを睨みながら、口を開いた。
「三浦はそういう事しか頭にないの!?」
そういう事しかって……。
別にそれしか考えてねぇ訳じゃねぇよ!!
「他に考えてるよ!!」
「じゃぁ何考えてんの!?」
おれを睨んだまま茅捺は怒鳴った。
それは……。
言葉が詰まる。
確かに他の事も考えてるけど……。
他に何がある!?
やべぇ……。
思いつけねぇ。