【短編】負けず嫌い
翌日。
あたしは眠気と吐き気に襲われていた。
理由は簡単。
朝方まで勉強をしていたから。
眠いし、寝不足のせいで吐きそうだし……ほんと最悪。
一応薬飲んできたけど、市販の薬じゃ効かないのよ。
大きく溜息をつきながら、あたしは追試を行う特別教室に荷物を持って向った。
その途中。
廊下に三浦の姿を見つけた。
でもその隣には綺麗な女の子がいて、仲良さそうに笑いあって話をしている。
何よ。
三浦の奴……楽しそうに笑っちゃって。
そう思いながらあたしは2人の横を通り過ぎようとした。
すると三浦は声をかけてきた。