Love you‥
One Day


トランスが鳴り響く車から出る排気ガスや

ビルのネオンが充満しているこの街にも

確かな愛は存在しているんだ




LOVE you‥




関西のとある女子校

地元ではお嬢様学校として有名な此処が

私の学校。


お嬢様って高飛車なイメージがあったけど

意外や意外


実は良い人ばっかり


まあ中には良いとは言えん人もおるけれど‥


とりあえず楽しい毎日を過ごしている。




「~♪」


帰りはいつも車やけど

今日は天気えぇし
歩いて帰る事にした。


「あー‥久しぶりに歩くなあ~」


と呟きながら空を仰いだ。


すると‥



──ドンッ


「Σわっ‥;」


前から来た人にぶつかってしまった;(私のドジー;)


おまけに持っていた楽譜をばらまけてしまった。


「すっ‥すみません;」

「えぇよ。
はい、これ」

「あっ‥ごめんなさい!ありがとうございます」


ぶつかった人は親切に楽譜を拾ってくれた。


「ピアノ弾くんや?」

「あ、はい!
下手くそですけどね;」

「いやいや、
下手なワケないやろ。




有名な西音寺家の娘やのに‥」

「え‥何で知って‥
っ!」


いきなり背後からハンカチで口を塞がれた。




そして、私の記憶はそこで途切れた……。





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