俺様BOY×天然GIRL



私をバカにする祐司はこれからアメリカへ飛び立つとは思えないくらい冷静で、むしろ私はなんだか不安になった。



「起きてますー!そんなにバカにしてると痛い目にあうよー!」



「やってみろよ。」



祐司の胸を叩いてみるものの、びくともしない。



「全然痛くねーじゃん。」



フッと鼻で笑ながら私の手を取って、行くぞと言った。



祐司のマネージャーのヒッグチーこと樋口さんの待っていた車に2人で乗り込んだ。



自然と車の中はシーンとなり、車の揺れる音しかしない。



「なぁ、亜理紗。」



車に乗って15分くらいたった今、祐司が口を開いた。



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