無口なdarling【Christmas night】
「あ!」
ピンクゴールドの・・・ネックレス。
「これ・・・」
見覚えがある。
見覚えがあるどころか、毎日つけてる。
「猛にもらったピアスとおそろいだ・・・」
「そうなの。猛と三人で買いに行ったんだけど、そのピアスあげたって言うから」
「三人で!?」
猛・・・
ぱっと猛の方を見ると、ちょっと顔を赤くして「言うなっつーの」とそっぽを向いてしまった。
「ありがとうございますっ大事にします」
そう言ってお辞儀をすると同時にポロっと涙が出た。
「ありゃりゃ泣いちゃった」
だって嬉しいんだもん。
大好きな人のご両親に、優しくしてもらえて。
猛が、こんな機会を作ってくれて。
「本当に嬉しいですっ」
「泣きすぎ。ほら」
猛が服の袖で私の涙を拭いてくれた。
「本当、猛がこんな優しい顔するなんて。澄子ちゃん、猛をお願いします」
ママとパパと目が合う。
「はい!」
答えはもちろん一つだよね。