無口なdarling【Christmas night】
「はぁ〜緊張した!」
ポフっと猛のベッドにダイブする。
大好きな猛の匂い。
このベッドで猛の眠るのが最高の幸せ。
「そうか?打ち解けてただろ?」
猛も寝転がる私の側にあぐらをかくように座った。
「嬉しかった。猛の家族が暖かくて。猛のその無愛想は誰似なのかな?」
「うるせ。誰が無愛想だ?」
「ひたたたた」
猛に鼻をギューっと引っ張られる。
「うそうそ!」
そう言うとやっと鼻を解放してくれる。
「ぷはっ」
赤くなった鼻をさすりながら猛を睨む。
・・・
睨んだつもりなのに、いつのまにか見つめてる感じになっちゃう。
・・・
無愛想だけど、心の奥は暖かいって知ってるもん。
不器用だけど、沢山優しいって知ってる。