無口なdarling【Christmas night】
両親に会わせようなんて思う女とはもう一生出会えない。
自分の母親と喋る姿を見るのはなんか照れ臭かったけど、嬉しいと思った。
昔は、仲の良い両親が理解不能だった。
本気で一生愛せる相手なんかいないと思っていたから。
同じ女と長い間一緒にいたいとさえ思わなかった。
そんな俺が、人並みに両親に彼女を紹介する日がくるなんて。
「・・・くっ」
「猛?」
最中に小さく笑うと、俺の下にいる澄子がキョトンとした顔をする。
そりゃあ最中に笑ったら驚くよな。
「なんでもね。集中する」
「んんっ」
めちゃくちゃに抱きしめて、
めちゃくちゃに愛して。
それでも抑えられない感情がある。
澄子の一番奥まで入っても、隙間なく抱き合っても、
まだまだ足りない。
「猛、もうっ死んじゃうよ」
「あ?」
「好き過ぎてっん・・・死んじゃうっ」
澄子の一言一言に身体が暑くなって。
倒れるようにして、昇りつめた。