無口なdarling【Christmas night】

―――――――


「あっそだ。」

激しく抱き過ぎたのか、力が抜けたままベッドに横になる澄子。


・・・ちょっとやり過ぎたか?

話かけても力なく微笑むだけ。

うつぶせのまま、顔だけこっちを向いて、腕は床に向かってだらんと垂れている。

頬を撫で、顔にかかった乱れた髪を払う。


「プレゼント。やる」

動けない澄子の変わりに包装紙を開ける。

俺からのクリスマスプレゼントは

「!!デジカメっ」


プレゼント見た瞬間に起き上がる澄子。

なんだよ、動けんじゃん。

「お前欲しがってただろ?」

「うんっ二人専用のやつ!」

「専用じゃなくたって、お前が使えばいいだろ?」

「ううん!このデジカメで色んな思い出を写真に残すんだ」


・・・写真なんか俺はあんま興味ないんだけど、

「それで将来それを見ながら一緒に笑い合いたいな」


「ふっ。そうだな」

澄子がそう言うなら、な。
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