無口なdarling【Christmas night】

その後は俺の存在を忘れたかのようにデジカメに夢中になる澄子。

・・・なんかむかつく。


「なぁ」

「んー?」


こっちも見ずに説明書と戦う。

「おい」

「うん」


何も言ってねーし。

・・・

しかしデジカメにまで嫉妬してる俺ってガキだな。

なんか面白くねーから虐めてやろ。

「なぁ俺とデジカメどっちが大事なんだよ?その態度だとデジカメらしいな?」

ちょっと低い声でそう言うと、焦ったようにおもいっきり振り返る。


「そんなことあるわけ無いじゃん!!」
< 17 / 22 >

この作品をシェア

pagetop