無口なdarling【Christmas night】
「あっ・・・もしや・・・わざと」
鈍感で単純な澄子でもさすがに気付いたらしい。
「は?なんのこと?」
そう言いながらズリズリと近づけ。
「やっぱわざとだ」
涙目でプクっと膨れ、怖くもない睨みで俺を見る。
「なんでも言うこと聞くんだろ?」
「あう、でもさっきあんなに・・・」
「黙って抱かれろっつーの」
そう言って強く抱きしめる。
唇を近づけても、そこには拒絶も抵抗も無い。
あるのはお互い同じ気持ち。
あとは熱くなるだけだよな?
「もう・・・今日は特別なんだからっ」
そう呟きながら澄子は俺の首に手を伸ばした。