無口なdarling【Christmas night】

「ただいま」

「おっおっお邪魔します」

(バカバカ〜!何どもってんのよぉ)


何回も来たことのあるお家だけど、誰かがいるときに来たのは初めてだ・・・。


「お帰りなさぁい!」

・・・

「澄子ちゃん、だよね?上がって上がって!」


パタパタとスリッパの音を響かせながらリビングへと行ってしまった。


出迎えてくれたのは・・・


「猛のママ?」

「そうだけど」

え〜〜〜!!??

全然想像と違うんだけど!

よく猛が“ババアがうるせー”とかなんとか言ってるから、もっと怖そうな感じなママを想像してたのに・・・。


全然“ババァ”じゃないじゃん!!


はっきり言って超可愛いし!!猛の切れ長な目とは正反対のクリクリの目だし。


「とりあえず上がれよ」

猛に連れて行かれるように家に上がる。


「あっ手土産渡さなきゃ!」

「手土産?俺の分ある?」

「あるよぉ!猛の好きなコーヒーゼリーちゃんと買ったよ♪」


そんな会話をしているとあっという間についたリビング。


いつもと違って灯りが付いていて変な感じ。
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