無口なdarling【Christmas night】
親父や母親、奈津はいい感じに酒がまわりうるさいくらいにテンションが高い。
澄子も澄子で、俺の家族と仲良くなれたのが嬉かったのかニコニコと笑っている。
プ。さっきまで緊張して石になってた癖に。
「ね、あの・・・」
前に座る酔っ払い三人がはしゃぐ中、澄子がおずおずと話しかけてきた。
「あ?便所?」
「もう!違うよ!」
俺の言葉に怒ったものの、やっぱり照れながら続ける。
・・・なんだよ。俺まで緊張すんだろ。
「あとで、二人きりになれるかな」
ボソッと言うと再び料理に手をつける。
・・・二人きり?
やけに積極的だな。
「ヤりたいのか?」
「馬鹿!違う!」
そう言うと再びプリプリと怒ってしまった。