無口なdarling【Christmas night】
その一言で皆渋々解散となった。
「あっでもその前に!忘れるところだったわ」
猛のママはそう言うと、ソファーの横にある引き出しから何かを取ってきた。
「?」
スッと私の前に長細い箱を置いた。
頭に?が浮かびとりあえず首を傾げる。
するとママとパパがにこりと笑い、
「これ、つまらない物だけど私達から」
そう言われた。
「えっ?」
「澄子ちゃんにクリスマスプレゼント」
状況がつかめなかった私に、そう付け加えた。
・・・私にクリスマスプレゼント?
「澄子、開けてみれば?」
フリーズする私に猛が声をかける。
「え、あっうん!」