お前は俺の予約済み!!
『ありすちゃん、待たせて悪かったね。ってかさ、もしかして俺、汗臭くない??部活の後にこうして女の子と一緒に帰るなんてことないからさ…』



『全然大丈夫です。さっき、ラグビーしてる南沢先輩、カッコよすぎて、あたし…ずっと見とれてました…』



『ははっ……ラグビー部の奴らはありすちゃんに見とれてたみたいだぜ』



『えっ、そんなこと…ないですよ…』



俺との会話の中で俺を真っ直ぐに見つめられず、



恥ずかしそうに下を向くありすちゃん。



ありすちゃんを見つめながら、



俺はまた瑠璃のことを思っちまうんだ。



瑠璃は今頃まだ学校で仕事してんのかな??とか、



もしこれが瑠璃だったらどうだろうな??とかね。



瑠璃なら俺のこの言葉にどんな反応すんのかなって。



そう……瑠璃なら??瑠璃は??ってね。



俺は誰といても、どんな時でもいつもこうなんだ。



俺の心の中にはいつでも瑠璃でいっぱいだから。



どんだけ俺キモいんだ??って感じだよな。



まっ、そんだけさ、俺は瑠璃に惚れまくってるってことだな。
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