お前は俺の予約済み！！

ありすちゃんのその声、その言葉の意味。



俺だって男だし、分からないわけじゃねぇけど……。



『大丈夫ですよ。今日は夜遅くまで誰もいませんから……だから…来ませんか？』



色っぽい甘い声がさらに俺を誘う。



『それって……』



『南沢先輩が望むなら……そうしたいんです…』



こんな可愛い子に誘われたら、普通男なら誰だって受け入れるだろうけどな。



『俺は……やっぱダメだわ。好きな女いるから…。その女以外とは…やる気ねぇんだよね…』



俺からキスしちゃったくせに、説得力のないセリフかもしれねぇけどさ。



やっぱ……俺は、瑠璃以外の女は無理。



｢高校生は高校生らしい恋愛を楽しんで｣なんてさ、



瑠璃はそう言うけど、



………今、分かった。



それは俺には無理な話だってこと。