お前は俺の予約済み!!
『俺になんか用かなっ?』



あくまでもスマイルを保ちながら、



俺は目の前のその女に優しい口調で問い掛けた。



何度も言うようだけど、俺には「イメージ」ってのがあるからね。



たとえ苛立ってても、面倒くさくても、



「学校での俺」らしく!!ってのは忘れないわけよ。



『あ、あのっ…ここじゃ……ちょっとっ…あの…』



部室の入口には何人ものラグビー部の奴らが、



俺とその女をニヤニヤしながら覗き込んでいた。



たしかに……この状況じゃマズいか。
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