お前は俺の予約済み!!
あまりに近づきすぎたと俺が気づいた時には、



ありすちゃんとの距離があと数センチのところで、



当然のように、俺の目の前には、



その突然の状況に、



驚きを隠せない表情のありすちゃんがいた。



その瞬間、



「キス……したい…」



俺は心ん中でそう思っていた。



理屈とか、何故??とか、



そんな面倒なことはぬきにして、



ただストレートにそう思ったんだ。



この気持ちは瑠璃への感情とは違う。



なんだか宙に浮いたような、



慣れない感覚、



落ち着かない気分にも似ていた。
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