お前は俺の予約済み!!
誰が見ているかも分からない、



放課後の廊下。



遠くの方では話し声も聞こえる中、



俺はありすちゃんにキスをした。



ありすちゃんのフワッとした唇の感触が、



昨日の出来事を俺に思い出させるようで、



『昨日、あのまま、ありすちゃんの家に行ってたら、俺達どうなってたかね?』



少し意地悪な感じで笑って見せた。



ありすちゃんは恥ずかしそうに、



言葉を詰まらせるようにして、



ゆっくりと、



『……大好き…です…先輩っ』



と、俺の肩に頭を乗せた。



そして、そのまましばらくの間、



俺達は寄り添うようにして、



『今日も一緒に帰ろう』



と約束をした。
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