お前は俺の予約済み!!
なんて最低な考えなんだろうな。



ありすちゃんとの微妙なこの距離感は、



俺にとって、ものすごく楽なものだ。



「最低な男」「卑怯者」



そうだね。その通り。



自分でもつくづく最近思うよ。



今の俺は瑠璃の考え方に甘え、



ありすちゃんの気持ちにさえ甘えているんだ。



そうしながら、自分の行動にこうして言い訳ばかりしているだけ。



性欲のために都合よく、ありすちゃんを利用しているようなもんだ。



それなのにそんな俺にありすちゃんは何も聞かない。



聞いていいのに。



俺を責めていいのに。



俺はどこまでも甘え続けるのか、



先の見えない毎日の中で、



その答えをただ、ただ求めていた。
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