お前は俺の予約済み!!
『瑠璃は俺にとって誰よりも大事で特別だから…俺は瑠璃しかいらない……だから学校でも、もう瑠璃の存在を隠さねぇことにしたから…』



俺の気持ちがどこまで瑠璃に伝わるか、



そんなの分かんねぇけど、



『もう他の女と遊ばない…瑠璃だけでいい…。もっと俺を束縛して…』



俺の目の前には、涙目で俺を見つめる瑠璃がいて、



そんな瑠璃を愛しく思う俺がいて、



それだけでも充分だと思った。



瑠璃は返事をするかわりに、



俺の頬をそっと両手で包み、キスをした。



温かくて、優しい最高のキス。



『俺は自由でいるより、瑠璃といたい…』



俺の心からの願い。



瑠璃は少しはにかむようにして、



黙って頷きながら聞いていた。
< 89 / 185 >

この作品をシェア

pagetop